NOTES
Claude DuetとOpenAI dotsの違い|自分から動くAI秘書、何ができて日本で使えるのはどっち?
どちらも「自分から動く AI 秘書」。日本で今使えるのは dots だけ。公式に載っている使い方の例を一覧にして、違いと限界を出典つきで。
- Claude Duet(10/21・米国の Pro・Max から順番待ち)と OpenAI dots(9/29・日本の Pro で使える)は同じ種類の製品。クラウドに専用のパソコンを持ち、離れている間も働き、大事な操作の前だけ承認を求める
- Duet は「必要なときだけ声をかけてくる」判断が売り。dots は基準を学んで並行で動く「分身」。dots は作業の画面を開いて見られ、Duet はまだ見せられない
- 公式に載っている使い方の例は 27。朝の報告・未払いの請求の催促・給与の準備・契約書・求人票・買い物(Duet)、バグ調査・修正の PR・提案書の更新・切り抜きと SNS の下書き(dots)
2026年10月21日、Anthropic が Claude Duet を発表しました。9月29日には OpenAI が dots を出しています。 どちらも「こちらから話しかけなくても、自分から動く AI」です。
私は福島市で完全無人のセルフ写真館を運営していて、Claude Code で店のシステムを自分で作っています。 この記事は、両方の公式の発表とヘルプに書いてあることだけを、使う人の目線で並べ直したものです。まだ使っていないので、感想は書いていません。 使うかどうかの私の考えは、別の記事に分けました。
Claude Duet
必要なときだけ声をかけてくる、黙って働く秘書。
公式の言い方:「何があなたを必要としているかを理解する、能動的なエージェント。大小の仕事を引き受け、離れている間も働き続け、大事なときはあなたの OK を待つ」
Claude Duet 製品ページ(claude.com)
OpenAI dots
あなたの基準を学んで、並行で動く、もう一人の自分。
公式の言い方:「あらゆることに対応するために設計された、非常に高い能力を持つ常時稼働のエージェント。あなたが大切にすることを理解し、常にあなたのために働く」
dots のご紹介(openai.com・2026-09-29)
共通しているのは 3 つ。クラウドに自分専用のパソコンを持つこと、こちらの端末が切れていても仕事を進めること、送信・支払い・署名・削除の前だけ承認を求めることです。
発表記事とヘルプに書かれている例を、1 枚 1 つにしました。横にめくって見てください。製品で絞れます。 文は短くしていますが、誰が・何をしたかは原文のままです。
朝いちばんに、今日の大事なことを短く知らせる
つないだアプリ(メール・カレンダー・会計など)の中から、注意が要るものを毎朝まとめて送る。そのあとは必要なときだけ連絡してくる。
見逃した Gmail と Slack を見つけて、返信を手伝う
返事をし忘れているメッセージを拾い、返信の下書きを作る。送るのは承認のあと。
未払いの請求書を見つけて、催促の下書きを作る
QuickBooks や Stripe を確かめ、支払われていない請求書を一覧にし、催促の文面まで用意する。
時間・賞与・経費を入れて、給与の準備を整える
Gusto で給与の計算を準備し、確認待ちの状態にする。実行は人が確認してから。
求人票を下書きし、直して承認したら LinkedIn に出す
求人の文面を作り、人が手を入れて OK を出したら掲載まで行う。
契約書を整えて、Docusign でレビューと署名に回す
合意書の準備を手伝い、相手に送って署名してもらう流れまで作る。
HubSpot の履歴から、フォローのメールを下書きする
相手との連絡と商談の記録を読んで、次の一通を用意する。
製品の発表を、Canva で SNS のキャンペーンにする
発表の内容から、投稿用の画像と文面を組み立てる。
Shopify の店を立ち上げ、デザインし、運営する
店の設定からデザインまで。見た目の編集画面は近日追加の予定。
仮想カードで、事業の買い物をする
Stripe の Link で支払う。品物を確認し、支出は人が承認。本物のカード番号は渡さない。Shop Pay にも対応。
内見の予定が「間違った日」に入っているのを、頼まずに見つけた
毎朝の報告の中で、カレンダーのずれを自分から指摘した。「頼まなくても拾ってほしいのは、まさにこういうこと」。
会計・顧客対応・マーケを 1 か所で。店ごとの請求書も
複数の店の請求書を順に片付けた。「100 個のタブを開かなくていい」。
商談の前に資料を用意し、「フライト直前なので動かしますか」と提案
カレンダーの商談を見て事前の資料を作り、予定がフライトの直前にあることに気づいて移動を申し出た。
散歩しながら、頭の中の TODO を話して整理する
机に戻ってから片付けるのではなく、歩きながら声で渡す。
TODO を渡して出かけ、夕方の報告で結果を受け取る
子どもと過ごす前に仕事を渡し、戻ったら夕方の報告にまとまっている。
ユーザーインタビューの日程調整、試作、コードの出荷まで
Duet を作るチーム自身が、Duet を使って Duet を作っている。
Slack でバグが出ると、すぐ調査を始める
報告を待たずに、チャンネルの流れからバグを拾って調べる。
新しいデザインが届くと、動くアプリに仕上げる
チームが顧客の声に集中しているあいだに、デザインを実装する。
計画の時期に、チーム全員の足並みをそろえて締め切りへ
計画サイクルが始まると、進行を整えて期限に向けて動かす。
請求を忘れていた媒体に気づき、請求書を作って承認を得て送った
本人が忘れていた請求を見つけ、作成から送信(承認つき)まで行った。
顧客の声から修正の範囲を決め、実装・テストし、動画つきの PR を届ける
繰り返し寄せられる要望を見つけ、小さな改善やバグ修正をレビューできる状態にする。
仕様が変わると、発表の資料と計画を直して用意する
ターゲット・位置づけ・クリエイティブの基準を学び、変更に合わせて素材の変更案を作る。
新しいデータが届くと、分析をやり直して図表を更新する
予想外の結果を調べ、論文用の図表と説明を直し、確認が要る点を知らせる。
要件が変わると提案書とテスト計画を更新。概念実証も作る
顧客の要件を製品の資料と照合し、未検証の項目を特定し、経験のあるエンジニアを推薦する。
インタビューの文字起こしから、切り抜き・概要・SNS 投稿の下書き
本人らしい表現を学び、修正を関連する素材ぜんぶに反映する。
調達・請求書処理・メールマーケ・カスタマーサポート・契約
OpenAI 社内の初期テストで試した業務。企業向けは対象を絞った試験導入から。
毎朝カレンダーを確認して、その日の予定を知らせる
リマインダーや定期の確認を頼める。実行は会話の中に表示される。
並べると、Duet の例は「小さな事業の運営」(請求・給与・契約・求人・買い物)に寄っていて、dots の例は「作る仕事と更新の仕事」(修正の PR・資料の更新・分析のやり直し・切り抜き)に寄っています。 Duet の発表記事は「プロと小さな事業者向けに作った」と書いています。
| Claude Duet | OpenAI dots | |
|---|---|---|
| 発表 | 2026年10月21日(リサーチプレビュー) | 2026年9月29日(順次提供) |
| モデル | Claude Opus 5.5 | GPT-6 Astra |
| 動き方 | 朝に短い報告。あとは必要なときだけ連絡 | 常に一緒に働く。頼む前に動くこともある |
| 作業の画面 | まだ見せられない | いつでも開いて見たり操作したりできる |
| 話しかける場所 | 専用アプリ(iOS・Android)と claude.ai | ChatGPT(デスクトップ・Web・モバイル)、Slack、Teams |
| つなげるアプリ | 6,000 以上 | 4,000 以上 |
| 記憶 | Claude の記憶・スキル・つないだアプリを引き継ぐ | ChatGPT の記憶を受け取り、独自の記憶も作る |
| 見回り | 数時間おきに確認 | 「先回りリサーチ」。読むだけで、送信や変更はしない |
| 承認の決め方 | 送信・支払い・署名・削除の前に承認 | 4 段階の規則を自分で決められる |
| 買い物 | Stripe の Link(仮想カード)・Shop Pay | 販売サイトに保存したカードで、承認のうえ |
いちばん大きな違いは「どこまで黙っているか」
Duet は、何がこちらを必要としているかを判断することを売りにしています。朝に報告したあと、本当に必要なときまで静かにしている。 dots は、好みや仕事の基準を学んで複数の仕事を並行で進めることを売りにしていて、頼む前に動くこともあると書いています。
| Claude Duet | OpenAI dots | |
|---|---|---|
| 日本 | まだ。米国の Pro・Max から順番待ち | 使える。欧州経済領域・スイス・英国を除く Pro |
| プラン | Pro・Max(Team・Enterprise はまだ) | Pro、Business プレミアム。Enterprise は管理者が有効にするとベータ |
| 追加料金 | なし(プレビュー中はプランに含まれる) | 最初の 1 体はなし |
| 利用上限 | Claude の上限を共有。見回りも大きな仕事も上限を使う | 会話は上限に数えない。Codex や Work に任せた作業は数える |
2026年10月22日時点で、日本から今日使えるのは dots だけです。Duet は待機リストに登録して待ちます(私も登録しました)。
自分のメールや会計を見せる道具なので、ここは両社とも細かく書いています。
- パスワード:どちらもモデルにパスワードを見せない。Duet は Claude Managed Agents と同じ作り。dots は入力の間だけ dot が止まり、フォームに直接送られる
- してはいけないこと:Duet は証券の売買と口座間の送金を、承認があってもしない。dots はパスワードの変更や送金を「ユーザー自身が引き継ぐ」操作にしている
- 機密の情報:Duet は専用の分類器で、カード番号や政府発行の ID の共有を拒む。健康や家計の情報は、はっきり指示したときだけ送る。dots は送信前に「自動レビュー」が宛先と中身を確かめる
- 隠れた指示(プロンプトインジェクション):どちらも対策を書いているが、dots のヘルプは「リスクを完全になくすものではない」と明記している
- 記憶の消し方:dots は個々の記憶を見たり消したりできず、消すには dot ごと削除する。つないだアプリを外しても、すでに取り込んだ情報は残る
- Duet:スレッドを読み違えたり、急ぎかどうかを見誤ったりする。確認と確認のあいだに届いたものを見逃すことがある。個人の用事(チケットの予約など)は仕事ほど得意ではない。ブラウザの画面はまだ見せられない
- dots:間違えることがあるので、重要な結果につながる作業は必ず確認する。18 歳未満は使えない。dot からの電話はまだできない
出典はすべて公式:Claude Duet の発表記事と製品ページ(claude.com・2026年10月21日)、dots の発表記事(openai.com・2026年9月29日)、OpenAI ヘルプ「dot スタートガイド」「dot のプライバシー、セキュリティ、安全性に関するよくある質問」。提供条件と対応地域は 2026年10月22日に読んだ時点のもので、変わることがあります。
よくある質問
Claude Duet は日本で使えますか?
2026年10月22日時点では、米国の Claude Pro・Max の人から順番待ちで提供が始まっています。日本からは待機リストに登録して待つ形です。Team・Enterprise はまだ含まれません。
OpenAI dots は日本で使えますか?
はい。OpenAI のヘルプによると、欧州経済領域・スイス・英国を除く地域の ChatGPT Pro で順次提供されています。Business のプレミアムシートも対象で、Enterprise は管理者が有効にするとベータ版を試せます。
Claude Duet と dots は同じものですか?
同じ種類の製品です。どちらも、こちらから話しかけなくても自分から動く常駐の AI で、クラウドに専用のパソコンを持ち、離れている間も仕事を進め、送信や支払いの前だけ承認を求めます。違いは、Duet が「必要なときだけ声をかける判断」を売りにし、dots が「基準を学んで並行で動く分身」に寄せていることと、いま日本で使えるのが dots だけという点です。
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