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【Fable5】Fable5に無人店舗の理想をぶつけた結果

6月9日の Fable 5 で構想、6月12日に輸出規制で停止、その3週間で設計、7月1日の復活の日に着手。7月の見送り、ラボでの通しテスト、9月26日未明の切替。組んだモデルと数字を年表で。最終回。

この記事の要点

  • きっかけは6月9日の Fable 5。6月12日に米商務省の輸出管理の指示で全世界停止、6月30日(米国時間)に解除、7月1日に復活。その3週間で設計を詰め、復活の日に着手した
  • 7月2日の朝に骨組みが動き、7月下旬の切替は現地で確かめる時間が無く見送り。8月末に本番の環境で予約から返金までを通した
  • 店を18日閉める計画をやめ、同じ構成のラボを本番にもう1店舗として登録。初めての通しテストで、机の上では出なかった不具合が5件
  • 9月25日23:31に店内の機器、26日0:40に支払い、2:40にLINEの入口を切替。店内・入口・支払いを別々に戻せる形で。自動テストは1,201件
目次(7項目)
  1. 01年表:6月9日から9月26日まで
  2. 02きっかけは Fable 5、設計したのは止まっていた3週間
  3. 037月の切替は、見送った
  4. 04店を閉めずに、ラボで試す
  5. 059月25日の夜から、26日の未明へ
  6. 06組んだモデルと、数字
  7. 07作ってみて

最終回は、エンジニアではない私が、これをどう作ったかです。先に年表を置きます。 Claude のモデルが出た日と、当店の出来事を、同じ表に並べました。

新システムの年表(2026年)
日付出来事
6月9日Claude Fable 5 が出る。「これなら念願の統合システムを内製できる」と構想を始める
6月12日Fable 5 が全世界で停止。米商務省の輸出管理の指示で、外国籍のユーザーへの提供が止められた
6月27日止まっている間に設計を詰め、設計書一式がそろう
7月1日米国時間6月30日夜に規制が解除され、Fable 5 が復活。その日のうちに実装を始める
7月2日予約・支払い・鍵・管理画面の骨組みが動き始める
7月24日Opus 5 が出る。ここから組んだ時間がいちばん長い
8月29日本番の環境で、実際のスマホとLINEを使い、予約から返金までを通す
9月1日Fable 5.1 が出る
9月13日テスト用の店(ラボ)で初めての通しテスト。机の上では出なかった不具合が5件
9月22日Opus 5.5 が出る。仕上げに使う
9月26日 未明店内の機器・支払い・公式LINEの入口を、順に新システムへ切り替える

作ろうと決めたきっかけは、2026年6月9日に出た Claude の新しいモデル、Fable 5 でした。これなら念願の統合システムを内製できる、と思い、構想を始めました。

ところが3日後の6月12日、Fable 5 は全世界で止まります。 米国の商務省が、外国籍のユーザーへの提供を止めるよう指示を出し、Anthropic がそれに従って、提供そのものを止めたためです。 日本にいる私は、当然使えなくなりました。

止まっている間に、私は設計を細かく詰めることにしました。復活したその日に、すぐ作り始められるように、です。 データの形、画面の流れ、支払い・鍵・LINEとのやり取り、セキュリティ、起こりうる障害、今の予約サービスからの移し方。 設計書は6月27日に一式そろいました。

6月30日の夜(米国時間)にトランプ政権が規制を解除し、7月1日に Fable 5 が戻ってきました。 その日のうちに実装を始め、翌2日の朝には、予約、支払い、鍵、管理画面の骨組みが動き始めています。AIが使えない時間を、設計に使う。復活してからの速さは、その3週間で決まっていました。

最初は7月下旬の切替を目指しました。仕上げの週まで進めましたが、見送りました。 理由は技術ではなく、現地で確かめる時間です。 2026年4月から私は会社員になり、店で確かめられるのは週末だけになりました。 AIで作る速さに、人が確かめる速さが追いつかない。今回いちばんの制約はそこでした。

8月には、店を18日間閉めてテストする計画を立てていました。これをやめ、 福島店とは別に、同じ構成のテスト用の店(ラボ)を用意しました。 本番のシステムにもう1店舗として登録し、営業には触れずに試せる形です。

9月13日、ラボで初めて、予約して、撮って、受け取るまでを通しました。 机の上では1件も出なかった不具合が、5件出ました。うち1件は、お客様の誰にでも起きるものでした。 全部直してから先へ進み、平日は家族にも、遠くからテストを手伝ってもらいました。

通さないと、出ない不具合がある

部品ごとのテストがいくら通っても、お客様がたどる順番で最後まで通すまで、出ない不具合がありました。 無人店では、それが最初のお客様のところで出ます。 だからラボは止めずに動かし続け、費用よりも本番と同じ形で通して確かめることを優先しました。

9月25日の夜に旧サービスでの受付を止め、日付が変わってから、店内の機器、支払い、公式LINEの入口の順に切り替えました。 支払いは実際のカードとPayPayで、支払いから返金までを確かめています。

切り替えは、店内、支払い、LINEの入口を、それぞれ別々に元へ戻せる形で進めました。 翌日のご予約を迎えるまでに問題が出たら、元の仕組みに戻す。そう決めてのリリースです。 無人店では、切り替えの瞬間に現地で見ている人がいません。戻せることが、そのまま安全です。

新システムの開発(2026年9月26日時点)
項目数字
設計書がそろってから切替まで約3か月(6月27日 → 9月26日)
自動テスト7月中旬 415件 → 9月上旬 915件 → 9月26日 1,201件
組んだ Claude7月は Fable 5 と Opus 4.8。7月24日に出た Opus 5 と組んだ時間がいちばん長く、9月1日の Fable 5.1、9月22日の Opus 5.5 で仕上げ

Fable 5 の登場で始まり、Fable 5.1 と Opus 5.5 が出てようやく出来上がった、というのが実感です。 私はエンジニアではありません。コードの大半は Claude Code に頼り、何を作るかを決め、店で試し、直してもらうのが私の役割です。 決済や解錠のような失敗できない部分ほど、動作確認に時間をかけました。 Opus 5.5 で何が変わったかは別の記事で整理しています。

卒業論文で「今後の課題」と書いた統合を、自分の手で形にできました。 トラブルは私のスマホに届き、戻すのは管理画面のボタン1つ。予約と鍵と機材と写真が、同じIDの線の上にあります。 日本中のどの無人セルフ写真館より、圧倒的に使いやすいものができたのでは、と思っています。

ただ、清掃や原状回復は、今も人の仕事です。無人化は人をゼロにすることではなく、人が関わる点を絞ることです。 切り替えは終わりではなく始まりです。開店から1年半、改善は毎週のレベルで回してきました。 これからは、その改善を、気づいたらすぐ、予約から写真までの1本の線のどこにでも入れられます。

書いていないこと

仕組みの構成、使っているサービスの組み合わせ、設定、鍵やカメラまわりの中身は、当店の運営そのものなので書いていません。 予約の件数や売上も同じです。日付と数字は開発の記録から、Claude の発売日と Fable 5 の停止の経緯は Anthropic の発表と米国の報道から取りました。

無人店舗の仕組みを、既製品で組むか、自分で作るか。同じことを考えている方は、LINEでご相談ください。私の店で試したことは、聞かれたときにお話しします。

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よくある質問

どのAIを使って、どれくらいの期間で作りましたか?

きっかけは2026年6月9日に出た Claude Fable 5 です。3日後に米国の輸出規制で止まり、その3週間で設計を詰め、7月1日に復活したその日に実装を始めました。7月24日に出た Opus 5 と組んだ時間がいちばん長く、9月1日の Fable 5.1、9月22日の Opus 5.5 で仕上げて、9月26日に切り替えました。設計がそろってから約3か月です。何を作るかを決め、店で試し、直してもらうのは私の役割です。

Claude Fable 5 はなぜ止まっていたのですか?

2026年6月9日に出た Fable 5 は、6月12日に全世界で提供が止まりました。米国の商務省が、外国籍のユーザーへの提供を止めるよう輸出管理の指示を出し、Anthropic がそれに従って提供そのものを止めたためです。6月30日(米国時間)にトランプ政権が規制を解除し、7月1日に戻りました。日本にいる私も、その3週間は使えませんでした。

テストはどうやって行いましたか?

自動テストを1,201件まで増やしたうえで、福島店とは別に、同じ構成のテスト用の店(ラボ)を用意し、本番のシステムにもう1店舗として登録して、予約して撮って受け取るまでを実際に通しました。初めての通しテストでは、机の上では出なかった不具合が5件出ています。切替は店内・LINEの入口・支払いを別々に元へ戻せる形で進めました。

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